就活解禁日までに準備しておきたいこと(エントリーシート編)

2022年の記事ですので、現状の就職市場と内容が異なる古い情報も含んでいます(2024年8月更新)

こんにちは!

3月1日は就活解禁日です。

その日が近づくにつれ、就活生の皆さんはそわそわされていることと思います。

今回は就活解禁日に向けて準備しておきたいことについて書いていきたいと思います!

順調に準備がすすんでいる方は確認のため、何していいかわからず不安感が増している方は気持ちを整理するために読み進めていただければと思います。

目次

就活解禁日とは?

3月1日です。

企業が23卒の新卒採用活動をはじめていい日になります。学生の皆さんにとっても就活がヨーイドンの日です。

日本経団連という日本の有力企業が集まった組織が定めています。2021年4月1日現在で1,461社が入っています

その日本経団連に入っている有力な企業たちが、新卒採用は3月1日までしないようにしましょうというルールを決めています。

学生は学業が第一ですが、日本の企業たちは優秀な学生を早く囲い込むためにはどんどん採用活動を早めていきたいというのが本音です。

ですがそうなった場合、学生の皆さんは学業に集中できなくなります。

大学1年生は大学生活がはじまったばかりなのに、卒業後の進路のことなんか考えたくないという方が多いのではないでしょうか?

それを防ぐために、取得済の単位も増え、卒業の目途が立ち始めた大学3年生の3月1日に”就活解禁日”というルールが定められたという経緯です。

これはあくまでも日本経団連内でのルールなので、そこに入っていない企業は3月1日より前に採用活動をはじめてもいいことになります。

大学3年生の夏や冬のインターンから選考がはじまり、実質的に選考を行っている企業も多くあります。

ただ、マイナビやリクナビなどの就職サイトのリニューアルオープンも3月1日になるので、日本経団連に入っていない企業たちもそれに合わせて採用活動を開始しているところが多いです。

大学卒業後は”就職”したいと考える方にとっては大事な日となりますが、そうでない公務員志望の方や進学の方にとっては直接的に関係ないのでスルーしていただいて大丈夫です。

3月1日に何が起こる?

3月1日の午前0時に23卒向けの新卒就職情報サイトがリニューアルオープンします。日付が変わった瞬間に画面が切り替わります。

マイナビ、リクナビ、あさがくナビ、キャリタス、…では企業説明会の予約ができるようになります。

例として、最大手のマイナビ23では、リニューアルされて次のことがサイトに反映されます。

  • 企業説明会に予約できるようになる
  • 掲載企業数が増える
  • 企業検索の条件設定が細かくできるようになる

以前、その時間にパソコンの前で待機していたと学生さんから話を聞いたことがありますが、人気企業を狙う方にとってはそういう殺伐とした日でした。一部の企業にはアクセスが集中してあっという間に説明会の「予約」が「満席」の表示に変わっていました。

大体どの企業も定員があるので仕方のないことですが、人気歌手のコンサートの予約争奪戦みたいだなと私は毎年思っていました。

そんな中、今年からマイナビで事前予約機能が追加され、2月14日から3月の説明会の予約ができるようになりました。

これは学生の皆さんにとって朗報だと思います。

個人的には0時に設定するのはやめてほしいと思っていました…生活リズムも崩れずに済むので…。

マイナビ2023

準備しておきたいこと

3月1日の就活解禁日までに準備しておきたことを次の4つに絞ってお伝えしていきます。

  • 企業説明会に事前予約を申し込んでおく
  • エントリーシートのエピソードをまとめる ☞ 今回はココ
  • 適性検査の問題に慣れておく
  • 大学のキャリアカウンセラーと仲良くなっておく

エントリーシートのエピソードをまとめる

企業説明会に参加すると、次の選考ステップとしてエントリーシートを提出を求められることが多いです。

そもそもエントリーシートの目的は

企業がエントリーシートを提出させる目的は次の2つです。

面接の資料で使うため

面接官も人間なので会話(面接)の糸口がほしいと思っています。皆さんに突拍子もない質問をして混乱させたくないと思っています。

また、面接官は皆さんが話す一言一句を聞き取れているわけではなく、話すスピードが速かったりすると内容についていけていない時があります(大きな声では言えませんが、1日に何人も面接が入っている日は午前中で誰かと誰かがごっちゃに認識されているときもあります)。

ですので、読み手目線に立ってわかりやすく書かれているエントリーシートは面接官が仕事を進める上でとても助かるので、好印象になります。

書類選考のため

書類選考がある企業とない企業があります。人気のある大企業のような企業は、応募者が多いため、全員に対して面接をしようと思うと、まず手が回りません。

そのため、面接までに書類選考や適性検査を設けているところが多いです。書類選考は履歴書だけでもできなくもないですが、新卒の就活では紙の履歴書が主流なので、データで回収できるWEBエントリーシートの方が企業にとって都合がいいのです。

就活生の皆さんにとっては、ここが最初の鬼門になります。

お題がいくつか出されて、それに対して自分の考えをアピール必要がありますが、人気企業になると設問数や文字数がえぐく設定されています。

出版社なんかは毎年設問数がエグイですし、某鉄道インフラ企業も600字の志望動機やガクチカを課してくるボリューミーなエントリーシートです。

性格の悪い見方をすると、企業としては、そのボリュームで就活生の心を折らせるのが裏の目的です。志望度合いが高くないとそこまで労力かけたくないと思うのが普通だからです。

ということは、そこで皆さんの心が折れてしまったら、その企業の思うつぼですね。

エントリーシートの締切が立て込む3月で最も大事なこと

「選考に進みたい方は〇日の締切までにエントリーシートを提出してください」と言われます。

いかに1個1個のエントリーシートに時間をかけずに片づけるかが大事になってきます。

就活解禁後の1カ月は次から次へとエントリーシートの締切日が迫ってきます。ここで1社1社に時間をかけすぎると、エントリー数が少なくなるとその後メンタルにひびいてきます。

私なんかは変に完ぺき主義なのでガクチカも1社1社変えて時間をかけていました。3月は徹夜で志望企業のエントリーシートを仕上げて、別企業の説明会を聞いて、家に帰ったらまた締切の近いエントリーシートに着手する、というループの生活をしていました。いつの間にかその生活が当たり前になり、面接まですすんでもいいパフォーマンスが出なくなって、負のスパイラルにはまっていた時期がありました。

私は皆さん自身でないので言えるのですが、常に80%の出来で満足して、割り切りながら次々に取り組んでいった方がいいと思います。

経験上、100%出し切ってエントリーシート書いて適性検査であっさり落とされたときのショックは大きく引きづりますが、80%なら割り切れます。

質も大事ですが、エントリーシートにおいては、量の方が大事です。

エントリーシートを書く上のコツは?

ESにかかる時間を見積もっておく

志望企業のエントリーシートの締切をスケジュール帳に書き込んで、1日にESにかけられる時間を見積もっておくといいです。「この会社は志望度高いし、これまで書いたことのない設問だから2時間くらい時間割こうかな」とか「この会社は志望度高くないから1時間で済まそう」とか、計画を立てるといいです。

そして、その時間内で終わらせるように集中して頑張ることです。

私もそうですが、なかなかペンが進まないし、いい言い回しないかなと考え出すと、どんどん時間が経っていることはしょっちゅうあります。時間内で精いっぱい考えてそれでも書けないときは、スパッとその企業は諦めることもそれはそれでアリだと思います。

「ガクチカ」と「自己PR」は使い回す

「学生時代に一番頑張ったこと」「自己PR」「志望動機」が就活の3大質問です。

ニュアンスは違えど、どの企業の選考会でも1度は聞かれるはずです。

「志望動機」は提出先の企業によって内容を変えた方がいいですが、「学生時代に一番頑張ったこと」と「自己PR」は積極的に使い回すようにするといいです。

少し質問のニュアンスが違うからといちいち企業ごとに作り変えていては日が暮れてしまいます。

何書こうと悩んで時間を捨てるくらいなら、多少質問の意図からズレていたとしても、アピールできるポイントがわかりやすく書かれていれば問題ないので、気にせずどんどん使い回していきましょう。

文字数のバリエーションを増やしておく

「ガクチカ」「自己PR」でも、企業によって課される文字数もいろいろです。

スタンダードは400字という感覚ですが、200字以内も500字以内で設定されているものが多い印象です。

「ガクチカ」と「自己PR」を200字バージョン、400字バージョン、600字バージョンというように作成しておくと後々楽になります。

ついでに言わせていただくと8割以上は埋めたほうがいいということです。明らかに文字数が少ないと、志望度が低いとみなされて読まれる前にはじかれますので。

作成したエントリーシートはすべてテキストデータで保存しておく

パソコンを持っている方はワード文書で保存をしておくといいです。文字数カウントが簡単なのと、編集やエントリーフォームへのコピペ作業が楽になります。

隙間時間を使ってスマホ中心で作成している方は文字カウントアプリがあるのでそれをダウンロードして、メモ帳と併用して書き溜めるのがいいかなと思います。

添削させてもらう側から言っても、紙で書いたエントリーシートの写真データだと添削作業が大変です💦テキストデータであれば、こちらでちゃちゃっと修正できるので、そうしていただくと助かりますね。

自分以外のひとに添削してもらいましょう

エントリーシートは第三者に見てもらって、完成度を高めておくことがベターです。

エントリーシートを何百、何千と見てきた人間からすると、たとえば、400字のガクチカの中にも評価されるポイントが色々あると知っています。

文章の構成は良くても、NGエピソードが含まれているとか、そのネタは言わない方がいいとか、こっちのエピソードの方がポイント高いなどいろいろ気づきがあります。

もちろん、見られ方はそれぞれなので「これでいい」という人もいれば「直した方がいい」という人もいるかと思います。

それで自分が混乱してしまったら仕方ないので、意図がわからなければ「そう思う理由をおしえていただけませんか」と理由を聞くといいと思います。

自分の中でその理由を咀嚼して、明確でないと思うアドバイスは流してしまっていいと思います。

相談される依頼される立場からすると、添削を求められると「何か言わなければいけない」「何か指摘しなければいけない」と指導ありきの頭になることもあります。

添削は誰にお願いするのがいい?

添削依頼先としては皆さんの学校のキャリアセンターを利用していただくのがいいかなと思います。

無料で添削サービスを行っていると思いますので、有効に活用していただくのがいいと思います。大学でキャリアカウンセラーをしている人は、資格をもっていて、実務経験や人事経験がないと働けないなど、ちゃんとしていないと雇われませんのでサービスの品質に対する安心感はあると思います。

ただし、キャリアカウンセラーと名乗る人も色々です。文章の誤字脱字や構成についてはどの人も指摘するところは近いですが、内容に関しては思うことや温度感はバラバラです。

それぞれ、歩んできたバックグラウンドが色々なので仕方がないですが、自分の方向性とその人のバックグラウンドが近い人にお願いした方が納得した添削結果になることが多いです。

メーカー志望ならメーカー志望、営業志望なら営業志望というようにするとエントリーシートの内容も現実の実務に沿った内容に添削してくれると思うので、通過率が高くなります。

それを踏まえて、利用するのがいいかなと思います。

書くエピソードネタがないという方へ

「そんなに書くネタがない」という声もよく聞きます。

1つのネタを2つに分岐させたり、たとえば同じバイトのエピソードでも場面を変えればいくらでも書くことはあるはずです。がんばって絞り出しましょう。

それでも「どうしてもない‼︎」という方はお問い合わせください。一緒にベストなエピソードを考えていきたいと思います。

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この記事を書いた人

新卒就活事情に関する記事を編集して発信しています。
10社以上の企業で就業経験があり、就活ノウハウが豊富です。
国家資格キャリアコンサルタントを所有しています。

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