【25卒・26卒】ゲーム業界でプランナーを目指す!新卒向け企画書作成と企業別選考対策ガイド

目次

はじめに

ゲーム業界で働きたい!特にゲームプランナーになりたいと考えている皆さん、今回は新卒でゲームプランナーを目指す方々のために、企画書の作成方法と就職選考での対策を徹底解説します。

最近のゲームプランナー採用は競争が激しく、ただ「ゲームが好き」というだけでは不十分。ゲームプランナーとしてのスキルと知識、そして熱意をアピールする必要があります。ですが安心してください。このガイドを参考にして、企画書作成や面接対策をばっちり行い、自信を持って選考に臨んでくださいね。

ゲームプランナーとは?

ゲームプランナー(ゲームデザイナーとも呼ばれます)は、ゲーム開発の中心となる職種です。彼らは、ゲームの企画立案や仕様書作成、制作進行管理などを担当し、プロジェクトの方向性を定める役割を担っています。

プランナーの仕事には以下のような要素があります:

  • 企画立案:どんなゲームにするかのアイデア出し。
  • 仕様書作成:ゲームの細部を記載した書類作成。
  • 制作進行管理:チームの進行状況を管理する。
  • テストプレイ:ゲームをプレイしながら問題点を発見、改善。
  • 分析・改善:ゲームの市場動向を分析し、改善策を提案。

特に企画書は、新しいゲームの全体像を示す重要なドキュメントです。企業が「このゲームを作る価値がある」と判断するかは、企画書のクオリティ次第。これがなければ、プロジェクトは始まりません。ですので、しっかりとした企画書作成能力は、プランナーとしての成功に直結します。


ゲームプランナーとして就職するための選考対策

志望動機と自己PRの書き方

志望動機は「なぜこの企業でゲームを作りたいのか」を明確に伝えることが大事です。例えば、「私は幼いころからカプコンのモンスターハンターに魅了され、その緻密なゲームデザインに影響を受けて、いつか自分もこうしたゲームを作りたいと思いました」など、自分がなぜその企業に惹かれたのか、具体的なエピソードを交えると説得力が増します。

自己PRでは、過去のプロジェクトやインターンシップ、チームで行った活動を具体的に書き、自分のスキルをアピールしましょう。たとえば、「インターンでゲームの企画書を作成し、提案した経験があり、そこで培ったチームとのコミュニケーション力や企画力を生かして貢献できます」といった内容です。

面接でよく聞かれる質問例

ゲームプランナーの採用面接では、以下のような質問がよく聞かれます。

  • 「あなたがこれまでに考えたゲームアイデアを教えてください」
  • 「最近のゲーム業界のトレンドについてどう思いますか?」
  • 「好きなゲームとその魅力は何ですか?」

これらに対しては、自分のアイデアを具体的に説明し、そのゲームの魅力や、業界のトレンドに対する自分の考えを話す準備をしておきましょう。特に、好きなゲームについては、**「そのゲームのどこが好きで、どうやってそれが自分の企画にも活かせるか」**を説明すると、面接官に好印象を与えます。


企画書作成の基本

企画書とは?

ゲーム企画書は、ゲームの全体像や魅力を伝えるための重要なドキュメントです。これは、ゲームがどういうコンセプトなのか、どのターゲットに向けて作られているのか、どんな特徴があるのかをまとめたものです。プランナーとしてのスキルをアピールする場でもあります。

コンシューマーゲームとモバイルゲームの企画書の違い

ゲーム企画書は、コンシューマーゲーム(家庭用ゲーム機向け)とモバイルゲーム(スマートフォン向け)では求められる内容が異なります。

  • コンシューマーゲーム:より大規模で長期的なプロジェクトが多いため、ゲームのストーリー性や世界観、キャラクター設定、そして技術的な側面(グラフィックやAIなど)に焦点が当てられます。
  • モバイルゲーム:短期間でリリースされ、更新が頻繁に行われるため、課金システムやプレイの手軽さ、そしてユーザーの継続率を高める仕組みに重点が置かれます。

:コンシューマー向けのゲームでは、「壮大なファンタジー世界を探検し、仲間と共にクエストをクリアする」要素を強調する一方、モバイルゲームでは「短時間で楽しめるミニゲームや、ガチャシステムを使ったアイテム収集の楽しさ」を押し出します。

企画書作成の具体的な手順

1. 企画のアイデアを明確にする

まず、何を企画するのかを明確にしましょう。これはゲームのコンセプトやターゲットとなるユーザー層を考え段階です。

ポイント:

  • どんなゲームなのか?(ジャンル、テーマ)
  • 誰がプレイするのか?(年齢層、性別、趣味嗜好)
  • ゲームの主な魅力は何か?

: 「ターン制のファンタジーRPGで、ターゲットは10代から20代のアニメファン。魔法やモンスターを育成する要素が人気を引きそう。」

2. ゲーム概要を作成

次に、ゲームの大まかな概要を書きます。この段階ではゲームの基本的な内容を一目で理解できるように、シンプルにまとめることが重要です。

項目例:

  • タイトル
  • コンセプト
  • ジャンル
  • プレイヤー数(ソロ/マルチプレイなど)
  • 対応プラットフォーム(PC、コンソール、モバイルなど)

: 「タイトル: ファンタジーアドベンチャー ジャンル: ターン制RPG 対応プラットフォーム: PC、コンソール」

3. ゲームシステムの詳細

ゲームの具体的なシステムやメカニクスを説明します。プレイヤーがどのようにゲームを進めるのか、ルールや勝利条件なども含めて詳しく書きましょう。

項目例:

  • ゲームフロー(プレイの流れ)
  • バトルシステム
  • レベルアップやスキル成長
  • アイテム収集やクラフト要素

: 「ターン制バトルシステムでは、プレイヤーは各キャラクターのスキルを戦略的に使い、敵を倒す。敵を倒すことで経験値が入り、キャラクターはレベルアップしてスキルを習得する。」

4. キャラクターや世界観の設定

プレイヤーが魅力を感じるキャラクターやゲームの舞台を紹介します。ここでは、キャラクターのデザインや個性、ストーリーの背景などを設定します。

項目例:

  • メインキャラクター(名前、性格、スキルなど)
  • 世界観(舞台、歴史、文化など)
  • 敵キャラクターやボスキャラクター

: 「主人公は孤独な剣士で、失われた記憶を取り戻すために旅に出る。彼の旅路には魔法を操る仲間が加わり、敵対する帝国の陰謀に巻き込まれていく。」

5. ゲーム進行のシナリオやステージ構成

ゲームの進行や、どのようにストーリーが展開するかを示すシナリオやステージ構成を作成します。ストーリーが進むにつれてプレイヤーにどんなチャレンジが待ち受けているのかを説明します。

項目例:

  • 各ステージのテーマや目的
  • ストーリーの主要な展開
  • クエストやサイドミッション

: 「第1ステージはプレイヤーの故郷である村を舞台にして、基本的な操作を学ぶ。村を襲ったモンスターを倒すことで、物語が次の章へと進む。」

6. 競合分析とマーケティング戦略

同じジャンルの競合ゲームをリサーチし、どのように差別化を図るかを説明します。また、どのようにしてターゲット層にアプローチするかも考えましょう。

項目例:

  • 競合ゲームとの違い
  • 売り込みポイント
  • プロモーション戦略

: 「他のRPGゲームと異なり、当ゲームはプレイヤーがモンスターを仲間にし、成長させる育成要素が強い。また、ソーシャルメディアで人気キャラクターのデザインをファンと共有し、話題を集める。」

企画書も完成したら誰かに添削してもらいましょう


具体的な選考対策:代表的な企業別のポイント

以下は、任天堂とスクエア・エニックスの代表的な企業別選考対策です。各企業に合わせたポイントを理解し、しっかりと対策を立てましょう。


1. 任天堂の選考対策

任天堂は『スーパーマリオ』や『ゼルダの伝説』シリーズで知られており、ゲームの革新性やユーザー体験を重視しています。任天堂では、ユーザーの楽しさや使いやすさを常に考慮することが求められます。

選考ポイント:

  • ユーザー体験重視:任天堂は常に**「ユーザーの楽しさ」**を最優先に考えています。企画書や面接では、ユーザーがどのように楽しむかを意識した内容を提案しましょう。プレイヤー視点に立って、ゲームを通じた体験をどう作り出すかが評価されます。
  • シンプルさと深みの両立:任天堂のゲームはシンプルな操作で誰でも楽しめる一方、プレイを重ねることで深みが増す設計が特徴です。企画書でも、シンプルで理解しやすいコンセプトを提示しつつ、奥深さを感じさせる要素を取り入れるとよいでしょう。
  • 独創性と革新性:常に新しいアイデアを生み出してきた任天堂では、既存の枠にとらわれない発想が重視されます。新しいインターフェースや体験を提案できるかどうかが重要です。

具体的な対策:

  • 任天堂のゲームをプレイし、ユーザー体験に着目して分析する。
  • シンプルかつ深みのあるゲーム企画を考え、プレゼンで分かりやすく伝える。
  • 既存のゲームにない新しい操作方法やユーザー体験を考え、独創的なアイデアを盛り込む。

2. スクウェア・エニックスの選考対策

スクウェア・エニックスは、『ファイナルファンタジー』や『ドラゴンクエスト』などのRPGで世界的に有名です。特に壮大な物語やキャラクターデザインが評価される企業です。

選考ポイント:

  • ストーリーテリングの力:スクウェア・エニックスは壮大なストーリーと緻密なキャラクター描写で知られています。企画書には、感情を動かす物語を提案し、登場人物のバックグラウンドや動機づけに力を入れるとよいでしょう。
  • ビジュアルとアートの重要性:グラフィックやビジュアルがスクウェア・エニックスの作品にとって非常に重要です。企画書やポートフォリオには、ビジュアル面でのこだわりを具体的に示し、アートディレクションの方向性を提案すると良いでしょう。
  • 戦略性とゲームメカニクスの理解:スクウェア・エニックスのRPGには、戦略的な要素が含まれていることが多いため、バトルシステムやキャラクター育成の設計など、ゲームメカニクスについても深く理解しておく必要があります。

具体的な対策:

  • スクウェア・エニックスの代表作を分析し、物語の構成やキャラクター設定を考察する。
  • 企画書には、感情的に訴えるストーリー展開と、強いビジュアル表現を意識する。
  • RPGの戦略性を理解し、バトルシステムやキャラクター育成システムに関するアイデアを提案する。

セガの選考対策

セガは、主にコンシューマーゲーム、アーケードゲーム、オンラインゲームなど幅広いジャンルで知られています。特に、技術力や革新性を重視するため、次のポイントに留意して準備する必要があります。

選考ポイント:

  • 企画力と独創性:セガは新しいアイデアや企画を歓迎する企業です。企画書では、他にないオリジナリティをしっかりとアピールし、斬新な視点での提案を盛り込みましょう。
  • ゲームの分析力:面接や筆記試験では、プレイしたゲームに対する詳細な分析力が求められます。例えば、セガの代表作である『龍が如く』や『ソニック』などのゲームをプレイし、強みや改善点を具体的に考察する能力が評価されます。
  • チームワークとコミュニケーション力:特に開発部門では、チームでの連携が求められます。インターンやチームプロジェクトの経験があれば、それを活かしてリーダーシップや協調性をアピールしましょう。

具体的な対策:

  • 代表作を複数プレイし、各ゲームの長所と課題を自身の意見としてまとめる。
  • 独自性のあるゲーム企画書を用意し、他にはないアイデアを盛り込む。
  • チームで成果を上げた経験をエピソードとしてまとめ、面接で話せるようにする。

バンダイナムコスタジオの選考対策

バンダイナムコスタジオは『テイルズ オブ』シリーズや『アイドルマスター』シリーズで有名です。エンターテインメント要素やキャラクター性を重視するため、次の点に注意して選考対策を行うことが重要です。

選考ポイント:

  • キャラクターの魅力:キャラクターゲームを多く手がけるため、キャラクター設定やその魅力を深く理解し、それを企画やプレゼンに反映させることが大切です。自分の企画書でもキャラクター性を重視したアイデアを盛り込みましょう。
  • プレゼンテーション能力:バンダイナムコスタジオは、面接や選考での企画発表が特徴です。分かりやすく、魅力的なプレゼンができるかどうかが評価されます。企画書だけでなく、見せ方や伝え方にも工夫を凝らしましょう。
  • 技術力と創造力のバランス:技術的なスキルが評価される一方で、創造力も重視されます。特にプランナーやクリエイター職を志望する場合は、自分の技術力に加えて、創造的な発想をアピールすることが必要です。

具体的な対策:

  • 代表作の『テイルズ オブ』や『アイドルマスター』をプレイし、キャラクターや物語の魅力を分析。
  • 企画書やポートフォリオには、キャラクター性を重視した内容を加える。
  • プレゼン練習を繰り返し行い、明確で魅力的な発表方法を身につける。

カプコンの選考対策

カプコンは『モンスターハンター』や『バイオハザード』シリーズで有名です。特にアクションゲームやシナリオに強みを持つため、次のポイントが選考のカギとなります。

選考ポイント:

  • ゲームデザインの理解:アクションゲームが多いため、ゲームバランスや操作性について深く理解しておくことが重要です。プレイしたカプコンのゲームを分析し、バランス調整や操作の工夫を考察しておきましょう。
  • ストーリーテリング:『バイオハザード』や『逆転裁判』など、シナリオ重視のゲームも多いです。ストーリーテリングやキャラクターの動機を理解し、自分の企画書にも物語の展開を盛り込むことが評価されます。
  • グローバルな視点:カプコンは海外市場にも強い企業です。グローバルな視野を持った企画や、海外のゲーム市場に関する知識を持っていることがアピールポイントになります。

具体的な対策:

  • アクションゲームのバランス調整やUI/UXを意識した企画を練る。
  • 自分の企画書にシナリオやストーリー展開を組み込む。
  • 海外市場のトレンドや成功しているタイトルをリサーチし、グローバルな視点を持つ。

コーエーテクモの選考対策

コーエーテクモは『信長の野望』や『無双』シリーズなど、歴史シミュレーションゲームやアクションゲームで知られています。歴史知識やシミュレーションゲームに対する理解が重要です。

選考ポイント:

  • 歴史や戦略への知識:歴史シミュレーションゲームを多く手がけるため、歴史知識や戦略思考が求められます。ゲームを通して歴史的な背景や時代設定を理解し、選考でそれを活かすようにしましょう。
  • シミュレーションゲームのデザイン:戦略性の高いゲームを作る際に重要なゲームメカニクスを理解し、自分の企画にも戦略要素を取り入れるとよいです。
  • 新しい挑戦に対する柔軟性:コーエーテクモは既存のIPに加え、新たなジャンルにも挑戦しています。新しいアイデアやチャレンジ精神をアピールすることで評価されます。

具体的な対策:

  • 歴史や戦略ゲームを複数プレイし、その魅力や改善点を分析。
  • 企画書には、戦略性やシミュレーション要素を重視した提案を盛り込む。
  • 既存のゲームジャンルに囚われず、新しい挑戦を意識したアイデアを考える。

まとめ

新卒ゲームプランナーとしての就職活動は、多くの準備と工夫が必要です。企画書はもちろん、面接やポートフォリオも成功への重要なステップ。この記事を参考に、自分だけの強みを最大限にアピールし、ゲーム業界への道を切り開いてください。企画書作成や選考対策をしっかりと行えば、必ずあなたの魅力が伝わります。

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この記事を書いた人

新卒で就職活動する学生さん向けに情報発信をしています。長年、企業で人事として仕事していました。特に8社で給与に関わる仕事を行った経験があるため、待遇面に関することは詳しいです。国家資格キャリアコンサルタントを取得しています。

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