【業界研究】ゲーム業界志望の大学1・2年生向け!今さら聞けないゲーム業界の最新動向と仕事内容の基本をざっくり解説!
はじめに
ゲーム業界は、家庭用ゲーム機からスマートフォンアプリまで、さまざまなプラットフォームで発展を続けています。近年では、eスポーツやクラウドゲームなどの新しい分野が注目を集めており、ゲームの楽しみ方も多様化しています。本記事では、ゲーム業界の現状と将来性、さまざまな職種や企業形態について詳しく解説します。
ゲーム業界の役割
ゲーム業界には、ハードウェアメーカー、ソフトウェアメーカー、デベロッパー、パブリッシャーなど、さまざまな企業が関わっています。これらの企業が協力し合いながら、ユーザーに魅力的なゲームを提供しています。
主要企業
ゲーム業界の主要企業には、以下のようなものがあります。
- ソニー(PlayStation)
- ニンテンドー(Switch)
- バンダイナムコ
- スクウェア・エニックス
- カプコン
これらの企業は、ゲーム機の開発・販売、ゲームソフトの企画・開発、デベロッパー支援などを行っています。ゲーム業界には、これらの大手企業だけでなく、個人やごく少人数のチームによるインディーゲーム開発も盛んです。
主要プラットフォーム
ゲームは、さまざまなプラットフォームで楽しむことができます。主なプラットフォームには、以下のようなものがあります。
- 家庭用ゲーム機
- スマートフォン・タブレット
- PC
- アーケードゲーム
近年では特にスマートフォンゲームが人気を集めており、国内ゲーム市場の約8割を占めています。また、クラウドゲームやVRゲームなど、新しいプラットフォームも登場しています。
ゲーム業界の動向
ゲーム業界は、技術の進化やユーザーニーズの変化に合わせて、常に新しいビジネスモデルを生み出し続けています。ここでは、最新の動向について解説します。
eスポーツの台頭
近年、コンピューターゲームを競技化したeスポーツが注目を集めています。2018年には世界全体の売上高が約1000億円に達するなど、市場規模が急拡大しています。eスポーツの人気が高まるにつれ、ゲーム業界にも大きな影響を与えるでしょう。
2022年の国内eスポーツ市場は前年比127%の125億円に到達しているとのことだ。2022年以降,徐々に加速してきたオフライン開催との相乗効果によって成長速度が加速し,2025年に向けて市場規模は年平均20%を超える成長率で拡大する見込みであるという。2022年のeスポーツファン数も776万人に増加しており,2025年までにはさらなる成長を期待できるそうだ。
eスポーツの成長に伴い、以下のような新しいビジネスチャンスが生まれています。
- 大会の主催・運営
- 選手のスカウト・マネジメント
- eスポーツ専用施設の建設
- eスポーツ関連メディアの運営
クラウドゲームの台頭
クラウドゲームの台頭により、プラットフォームを選ばずにゲームを楽しめるようになりました。ゲームのデータをクラウド上に置くことで、高性能なゲーム機を持たずとも、さまざまなデバイスでゲームをプレイできるようになります。
クラウドゲームの普及により、以下のようなメリットが期待されています。
- ハードウェアの制約がなくなる
- ゲームのダウンロード・インストールが不要になる
- ゲームのアップデートが容易になる
サブスクリプションサービスの登場
ゲームのサブスクリプションサービスが登場し、定額制でさまざまなゲームを楽しめるようになりました。代表的なサービスには、Xbox Game Passなどがあります。
サブスクリプションサービスには、以下のようなメリットがあります。
- ゲームを気軽に試せる
- ゲームの購入コストが抑えられる
- ユーザーのゲームライフを長期的に支える
ゲーム業界の職種
ゲーム業界には、さまざまな職種が存在します。ここでは、主要な職種とその役割について解説します。
ゲームプランナー
ゲームプランナーは、ゲームの企画・設計を行う職種です。ゲームの世界観やシステム、ストーリーなどを考え、具体的なゲームデザインを立案します。
ゲームプランナーに求められる主なスキルは以下の通りです。
- ゲームに関する幅広い知識
- 創造力と企画力
- コミュニケーション能力
ゲームプランナーのことをゲームデザイナーと呼ぶ会社もありますね
ゲームプログラマー
ゲームプログラマーは、ゲームのプログラミングを担当する職種です。ゲームプランナーの設計に基づいて、実際にゲームを動作させるためのコードを書きます。
ゲームプログラマーに求められる主なスキルは以下の通りです。
- C++、C#などのプログラミング言語の習熟
- ゲームエンジンの知識
- 論理的思考力
有名なゲームエンジンは「Unreal Engine(アンリアルエンジン)」と「Unity(ユニティ)」ですね。カプコンのRE ENGINEのように独自のゲームエンジンを開発しているゲームメーカーもあります
ゲームデザイナー
ゲームデザイナーは、ゲームのビジュアル面を担当する職種です。キャラクターやステージ、UIなどのグラフィックデザインを行います。
ゲームデザイナーに求められる主なスキルは以下の通りです。
- イラストレーション、3DCGなどのデザインスキル
- デジタル制作ツールの操作スキル
- 芸術的なセンス
ゲームプランナーのことをゲームデザイナーと言う会社もあるのでややこしいですね
ゲーム業界の課題
ゲーム業界は順風満帆ではなく、さまざまな課題にも直面しています。ここでは、主な課題について解説します。
少子化による国内市場の縮小
日本は少子高齢化が進んでおり、ゲームユーザーの主力層である若年層の人口が減少しています。これにより、国内ゲーム市場の成長にも影響が出ています。
ゲーム会社は、この課題に対して以下のような対策を講じています。
- 海外市場への進出を強化する
- 高齢者層をターゲットとしたゲームを開発する
- ゲーム以外の事業にも注力する
海外メーカーとの競争
近年、中国や韓国、欧米のゲームメーカーが台頭し、日本のゲーム業界に影響を与えています。海外メーカーの多くは開発費を抑えられるうえ、大規模な開発体制を持っています。
日本のゲーム会社は、以下のような対策を講じています。
- ゲームの企画・開発力を強化する
- 海外スタジオの買収や提携を進める
- ニッチなジャンルに特化する
ソーシャルゲームに対する風当たり
ソーシャルゲームは、課金システムによる収益モデルを採用しているため、「ゲームに費用をかけすぎる」といった批判の声があがっています。また、ゲーム依存の問題も指摘されています。
ゲーム会社は、以下のような対策を講じています。
- 健全な課金システムの構築
- ゲーム依存症対策の強化
- ゲームの社会的責任(CSR)への取り組み
まとめ
ゲーム業界は、ハードウェアからソフトウェアまで、幅広い分野で構成されており、さまざまな職種が関わっています。近年では、eスポーツやクラウドゲームなど、新しい分野の台頭が注目を集めています。一方で、少子化や海外メーカーの台頭など、課題も山積しています。
ゲーム業界は、技術の進化とユーザーニーズの変化に合わせて、常に新しいビジネスモデルを生み出し続けています。今後も、革新的なゲームやサービスが登場し、ゲーム業界が着実に成長していくことが期待されます。
その他(よくある質問)
ゲーム業界の主要企業は?
ゲーム業界の主要企業にはソニー(PlayStation)、ニンテンドー(Switch)、バンダイナムコ、スクウェア・エニックス、カプコンなどがあり、これらの企業はゲーム機の開発・販売、ゲームソフトの企画・開発、デベロッパー支援などを行っています。
新しい分野としてeスポーツとクラウドゲームが注目されているのはなぜ?
eスポーツは市場規模が急拡大しており、大会の主催・運営、選手のスカウト・マネジメント、eスポーツ専用施設の建設、関連メディアの運営といった新しいビジネスチャンスが生まれています。クラウドゲームはハードウェアの制約がなくなり、ゲームのダウンロード・インストールが不要になるなどのメリットがあります。
ゲーム業界の主な職種とその役割は?
ゲームプランナーはゲームの企画・設計を行い、ゲームプログラマーはゲームを動作させるためのコードを書き、ゲームデザイナーはキャラクターやステージ、UIなどのグラフィックデザインを担当します。
ゲーム業界が直面する課題は何ですか?
少子高齢化による国内市場の縮小、海外メーカーとの競争、ソーシャルゲームに対する批判などの課題に直面しており、ゲーム会社は海外市場への進出や高齢者層向けゲームの開発、健全な課金システムの構築などの対策を講じています。